講師の先生からの教室紹介

 浦元 里花(うらもと りか)先生 (現代文学講読クラス 火曜日 午後)

【自己紹介と抱負】
 初めて中国語の授業をさせていただいたのは、三十年近く前の日中友好協会でした。受講生は、鍼灸師さん、大手書店勤務の女性、退職後の新しい一歩を踏み出された男性、主婦、フリーター、大学生というふうに年齢も生き方もさまざま。講座以外でもあちこち遊びに出かけたり、悩みを相談しあったりしたものです。そのうちの一人が、中国に渡り数年後に日本へ戻ってこられたとき、生涯のパートナーを伴われていたのには驚きと羨望の気持ちがわいたものです。
 今回は、講読の授業を担当させていただきます。
 今、マスコミで報道されている中国そして日本の状況には、両国の主人公であるはずの一般市民の世界が浮かび上がっていないように思います。私の“中国朋友”は全員が異口同音に言います。「国家間のことは自分たち庶民には関係ない。自分たちはこんなに仲良いんだから」と。
 中国の市井の人々は文学作品の中でどのように描かれているのでしょうか。ここ数年間に発表された作品を丁寧に読むことで、私たちと同じ庶民の生きる世界を味わいたいと思います。

【シラバス】

 上海の作家、王安憶の短編小説を読みます。
 人々が生きた上海の街を散歩するような気持ちで読んでいます。
 よく登場するのが子供達。あどけない子供の姿にまで時代が反映されることもありますが、子供らしさや人間性を失わないその姿に感動することがよくあります。
 表面的な字面だけを読むのではなく、「どうしてこんなことをしているのだろう」と内面的なことを考えてみたり、「私が子供の頃、似たようなことがあった」と体験談が繰り広げられたりして、いつの間にか時間が過ぎてしまうこともよくあります。
 また難解な表現が随所にあるため、殆ど毎回、全員でさまざまな辞書をひき直して付き合わせたりしています。
 そのため、一回に読む分量はかなり少ないのですが、今年度もじっくり味わいたいと思います。

【テキスト】
 王安憶の作品 プリント

 

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